バイオ時代のリウマチのリハビリテーション

当院の西野PT(理学療法士)が執筆した「関節リウマチ患者に対する新たな理学療法の展開」が医学雑誌「理学療法」2014年3月号に掲載されました。これは3月号の「特集:最近の関節リウマチ治療と理学療法」の1テーマとして書かれました。

生物学的製剤などの有力な治療法の開発、早期診断や治療指針の新たな確立など、RA治療はパラダイムシフトと言われる程劇的な改善を見せ、治療目標は寛解の維持となりました。理学療法においても、関節破壊により既に起こってしまった機能障害を中心に対応するのではなく、骨破壊や変形が起こる以前の早期介入により、その予防に寄与することも求められてきています。

当院では年に1度、医師が診察・X線検査を行う同日に、理学療法士、作業療法士が身体機能と生活状況を評価し、その結果に基づいてアドバイス、ホームプログラムの作製を行っています。ホームプログラムは、各自の状況に応じた関節可動域や筋力訓練、生活指導、補装具や自助具の作成などより成ります。簡便なエクササイズ、補装具、生活環境の変更、あるいは疾患に対する知識や自覚を持つことにより、同じ薬剤を使っていても、疾患活動性や疼痛が随分と軽減することがあります。薬物療法と異なり、経済的負担や副作用が少ない手段であり、今後はよりデータを集積し、有効性を明らかにしたいと考えています。

hidamari

上荒屋クリニック概要
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内科一般・リウマチ膠原病科
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