札幌にて特別講演を行いました。

8月9日に、東京ドームホテル札幌にて開催された第3回札幌リウマチケアミーティングにおいて、「クリニックにおける包括的リウマチケア」の演題名で特別講演を行わせていただきました。

当クリニックのリウマチ医療に関するシステム、特にリハビリスタッフの関わりを中心にして、地域への関わり方にも言及して、話させていただきました。悪天候にも関わらず、百数十名の方にお集まりいただき、質問やコメントも多くいただき感謝しております。座長を務めていただいたNTT東日本札幌病院院長の小池隆夫先生より「感銘を受けた」、北海道内科リウマチ科病院理事長の谷村一秀先生より「目から鱗」など思わぬ御評価もいただき恐縮致しました。講演後は御二人と札幌の郷土料理に舌鼓を打ちながら、しばしリウマチ談義を楽しみました。今一度、両先生、またこの講演会の準備に御尽力いただいた皆様に感謝申し上げます。

17f459049d98014300eeb0c1edd36a6e1

講演の要旨:

①     ここ10年、生物学的製剤の導入など薬物療法の進歩により、RA治療は飛躍的に向上した。しかし完全な治癒への道のりはまだまだ遠い。RAの活動性は生活状況により大きく影響され、医師と看護師のみではなく、リハビリスタッフやMSWも含めた他職種の積極的介入により、チームプレイとしてRA患者さんのサポートを必要とする。

②    薬物療法の進歩により、RA患者さんの機能障害の程度は軽減し、社会生活の場は拡大したが、生活状況には多くの阻害要因が存在する。例えば、既に機能障害を負ったRA患者さんにとって使いづらい公共施設など、また早期に診断できても経済的問題にて薬物療法にアクセスできないことなども含まれる。RA患者さんのステージやクラスにかかわらず、その健康な社会生活の実現のため、地域社会へのアプローチも積極的に行うべきである。

当院でのシステムや具体的な対応例を挙げ、①、②に関して話させていただきました。ところで、この要旨は、我々石川勤医協リウマチグループが今回担当させていただく、第25回中部リウマチ学会のテーマ、~地域完結型医療を目指して~RA医療におけるユニバーサルデザインの創造~に直結するものです。その学会開催まであと2週間を切り、最後の調整に城北病院の村山医師を先頭に頑張っているところです。

 

 

hidamari

上荒屋クリニック概要
sideclinic

内科一般・リウマチ膠原病科
〒921-8065
金沢市上荒屋1丁目79
電話 076-249-6222
Fax 076-249-6822
* 禁煙指導をおこなっています